軽自動車の車検費用について知りたいけれど、どのくらいかかるのかよくわかりませんか?車検費用は主に法定費用、基本料金、整備費用の3つから構成されており、車の年式や状態、選んだ業者によって大きく異なります。この記事では、軽自動車の車検費用の内訳や、費用に影響を与える要因、普通車との違いについて詳しく解説します。費用を抑えるコツも紹介しますので、軽自動車のオーナーの方は安心して車検に臨めるようになるでしょう。
目次
軽自動車の車検費用はどれくらい?
車検に関する費用は、主に法定費用、基本料金、整備費用の3つの要素から構成されています。
法定費用について
法定費用は、国に支払う費用で、軽自動車の場合は25,940円となります。この金額には、自動車重量税(新車登録13年未満の場合は6,600円)、自賠責保険料(24か月分で17,540円)、印紙代(店舗によって若干異なりますが、概ね1,800円程度)が含まれています。
自動車重量税、自賠責保険料はどの工場で受けても同額となります。ただし、印紙代については店舗ごとに若干の違いがある場合があります※。
基本料金の内訳
基本料金とは、車検業者に支払う費用のことで、検査料、代行手数料、技術料(工賃)などが含まれています。この基本料金については、業者ごとに価格設定が異なるため、金額に差が生じます。
例えば、カーディーラーでは予防整備を積極的に行うため高額ですが信頼性が高く、車検専門店は比較的安価で効率的、ガソリンスタンドは価格が中間的ですが手軽さが特徴、中古車販売店・整備工場は業者によってサービスの内容と価格に幅があります。このように、基本料金は業者の選定によって大きく変わってきます。
整備費用
整備費用とは、車検に通すための修理費用のことで、車検時に必要な整備が発生した場合にのみ発生します。代表的な項目として、タイヤ交換があります。
整備費用も基本料金同様、業者によって料金に差があります。車検の際はこうした修理費用の有無と見積額を事前に確認しておく必要があります。
普通車との費用の違い
軽自動車と普通車では、車検の費用に差があります。この違いは主に、法定費用と整備範囲の違いから生じています。
法定費用の違い
まずは法定費用の差異から見ていきましょう。法定費用は国に支払う費用で、軽自動車と普通車では大きく異なります。軽自動車の法定費用は25,940円と固定されています。その内訳は自動車重量税6,600円(新車登録13年未満)、自賠責保険料17,540円(24か月分)、印紙代1,800円(店舗により若干異なる場合あり)となっています※。
一方、普通車の自動車重量税は年式や排気量によって異なり、印紙代も店舗により異なるため、法定費用の総額は車種によって変動します。一般的に普通車の方が重量税が高額となる傾向にあります。
整備範囲の違い
次に、整備範囲の違いを見ていきましょう。軽自動車は車体が小さく排気量も小さいため、消耗部品が普通車と比べて安価なケースが多いです※。
ここまで見てきたのように、法定費用と整備範囲の違いから軽自動車の方が普通車に比べ、車検費用が総じて安く抑えられる傾向にあります。
軽自動車の車検費用に影響を与える要因
ここでは、車検費用に影響を与える、車の年式、消耗品の交換などについて解説します。
車の年式
軽自動車の車検には、年式によって異なる法定費用が課されます。新車登録から13年未満の車は自動車重量税が6,600円ですが、13年以上経過すると8,200円へと値上がりします。さらに18年を超えると8,800円へ増額されます。また、年式が古くなるほど、交換や修理が必要な消耗品が増える傾向にあります。
消耗品の交換
消耗品の交換の有無によって、整備費用にかなりの差が生じます。主な消耗品にはバッテリーがあり、1~2万円ほど費用がかかります。
部品交換には、品代に加え、工賃も別途必要となります。消耗品の状態によっては、数万円単位での追加費用が発生する可能性があります。
タイヤ交換費用
車検ではタイヤの残り溝などから交換の必要性が判断されます。タイヤの価格は品質や銘柄によって大きく異なり、安価なアジアンタイヤであれば4本セットで約1万円程度ですが、国産の省燃費タイヤとなると4本セットで6万円を超えることもあります。更にタイヤ交換には交換工賃も必要になるため、最終的な費用も大きく変わってきます。
このように車検費用は、車の状況や選択する部品、業者によって大きく変動するのが実情です。事前に概算費用を知り、十分な予算を確保しておくことが賢明です。また、日常的なメンテナンスで車の状態を良好に保つことも、車検費用を抑える一助となります。※
軽自動車の車検費用を抑えるための対策
軽自動車の車検も、適切なメンテナンスと事前の準備を怠らなければ、費用をおさえることができます。日頃から点検と手入れを行うことが大切です。
日頃からのメンテナンス
車検前にエンジンオイル交換やタイヤ、バッテリーなどの消耗品の点検を行っておけば、車検時の大規模な修理や部品交換を回避できます。年間を通して定期的に簡単なメンテナンスを行うことで、長期的にコストを抑えられます。
例えば、灯火器具の点検や各部の異音の確認など、自分でも簡単に行える点検項目があります。ユーザーマニュアルを確認して、適切なタイミングと方法でメンテナンスを行いましょう。
自分でメンテナンスを行うのが不安であれば、定期的に整備工場に点検を依頼するのが間違いありません。
古い車両の事前準備
特に年式の古い軽自動車は、車検時の費用が高くなる可能性があります。新車登録から13年を超えると自動車重量税が増額されるほか、部品の摩耗が進んでいるため修理箇所が増える恐れがあります。
そのため、車検の数か月前から、タイヤやバッテリーといった消耗品の交換を計画的に行っておくと良いでしょう。
自動車重量税の増額を見越して、事前に部品交換や整備を済ませておくことで、車検当日の出費を抑えられます。※
整備履歴の記録と管理
これまでの整備履歴を把握しておくことも大切です。過去に交換した部品や、修理した箇所を確認できれば、無駄な作業を避けられます。
ユーザーマニュアルや点検記録簿などに、これまでの整備内容を記録しておきましょう。確実な記録管理で、適切な時期に必要な部分のみを修理・交換できます。
他にも、法定費用の違いに注意を払う必要があります。自動車検査証の印紙代は、受ける工場によって若干異なる場合があります。
まとめ
軽自動車の車検費用は法定費用、基本料金、整備費用で構成され、年式やコンディション、依頼先の業者によって総額が変わります。特に年式が古い車両は部品交換が多くなりがちです。日頃からバッテリーやオイル、タイヤなどの点検を行い、整備履歴を把握しておくと車検時の出費を抑えやすくなります。
それでも、軽自動車は普通車に比べると法定費用が低く、部品点数が少ないことから、軽自動車は比較的安価で車検を通せる傾向があります。
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