車検の有効期間を把握していないと、罰則や保険無効のリスクが生じます。
この記事では、車検有効期間の確認方法と2025年4月からの新制度、そして車検切れがもたらす影響や対処法について解説します。
そして期間を逃さずに適切に車検を受けるためのポイントもお伝えします。
目次
車検有効期間の確認方法
車検の有効期間を正しく理解しておくことは、自動車所有者にとって欠かせません。
期間を過ぎたまま運転すると、罰金や懲役などの厳しい処分を受ける可能性があります。
車検証の確認
もっとも確実な確認手段は車検証を見ることです。
「有効期間の満了する日」欄に記載された日付が車検の期限となります。
例えば、車検証に「令和5年6月30日」と記載されていれば、令和5年6月30日までが自動車の車検有効期間ということになります。
電子車検証の場合
2023年1月4日から普通自動車の電子車検証の交付が始まりました。
翌年2024年1月には軽自動車の電子車検証の交付も始まり、多くの車で電子化された新しい車検証に切り替わっているかと思います。
新しい車検証には、車検満了日や登録車の名前など、都度変化する情報は記載されていません。
車検証で車検満了日を確認する際は専用のアプリを使って読み取るか、車検証に付属している「自動車検査証記録事項」という紙を見る必要があります。
自動車検査証記録事項はいずれ廃止されることが決まっています。今のうちから車検証アプリの使い方に慣れておきましょう。
車検ステッカーの確認
フロントガラスに貼られている車検ステッカーも手軽な確認手段です。
ステッカーは運転席側から見える位置に貼ってあります。
助手席側に貼ってある丸いステッカーは車検ステッカーとは異なるため、間違えないようにしましょう。
自賠責保険証の注意点
自賠責保険証にも保険期間が記載されていますが、必ずしも車検の期限と一致するわけではありません。
自賠責保険と車検の期限は別物として考えてください。
誤解を避けるためにも、車検証の内容を必ずチェックしましょう。
車検のタイミング
車検を受ける時期を誤ると、法的リスクに加えて、混雑期に予約が取りづらくなるなどのデメリットが生じます。
その為早めの予約が最善策です。
車検の残りが3か月を切ったあたりで予約するように動くとスムーズにいくでしょう。
2025年4月からの新制度
現行制度では満了日の1か月前から車検を受けられます。しかし2025年4月からは満了日の2か月前から車検可能となります。そして次回満了日は従来通り変わりません。例えば、満了日が6月30日であれば4月30日以降から満了日までに受けると、次回満了日は6月30日のままです。
時期の選択
車検時期を決める際は、以下の点に気をつけましょう。
- ✅ 車検証や車検ステッカーで有効期間を再確認する
- ✅ 年度末や月末は混雑が予想されるので、余裕を持って予約する
- ✅ 車の使用頻度が高い場合は期限を過ぎると運転できなくなるため、早めの車検を検討する
混雑期への対処
混雑する時期を避けるには、車検可能期間が広がる新制度を活用すると便利です。できるだけ早い段階で予約を入れることが混雑対策の鍵になります。
- ✅ 複数の車検実施場所の空き状況を確認し、混雑の少ないところを選ぶ
- ✅ 電話やオンラインで事前に問い合わせをして、予約可能日を早めに押さえる
車検切れの影響
車検の期限が切れた状態で公道を走行すると、重大な違反行為となります。罰金刑や懲役刑が科される可能性があるため非常に危険です。
法的リスク
車検切れでの走行は道路運送車両法に反するため、厳しい罰則の対象となります。安全基準が保証されていない車両を運転する行為として重くみなされます。
自賠責保険との関係
車検が切れると、事故時に自賠責保険が適用されないケースが多くなります。多額の賠償金を自己負担せざるを得ない可能性があるため、絶対に車検切れを起こさないよう注意が必要です。
車検切れへの対応
万一車検が切れてしまったときは、速やかに適切な手続きを行う必要があります。仮ナンバー((自動車臨時運行許可番号標))を市区町村役場で申請し、取得すれば、公道での走行が一時的に許可されます。ただし、有効期間は通常5日以内であり、使用目的も車検受検などに限られるため、計画的に手続きを進める必要があります。
仮ナンバーの取得
仮ナンバーを取得し、有効期間中に車検場へ移動して車検を済ませましょう。仮ナンバーの有効期間は短いため、素早く予約や整備の段取りを進めましょう。
状態 | 必要な行動 |
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車検切れ |
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車検有効 |
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車検の予約を忘れずに
車検の期限を過ぎると、違反となり罰則の対象となります。また、自賠責保険の更新もできなくなるため、二重の違反を犯す可能性があります。仮ナンバーを取得してから車検場に移動するなど、適切な手順を踏む必要があります。
したがって、期限を確実に把握し、余裕を持って車検の予約を入れることが大切です。2025年の制度改正により、車検のタイミングが柔軟になりますが、それでも混雑を避ける為にも早めに予約することが重要です。安全運転と法令遵守のために、計画的な車検を心がけましょう。
まとめ
車検の有効期間を把握し、期限を守ることは自動車の安全運行と法令順守のために欠かせません。2025年4月からは満了日の2か月前から車検が受けられるようになったため、混雑回避や早期予約がしやすくなります。車検切れを起こすと厳しい罰則に加え自賠責保険も適用外となる可能性があるため、期限を過ぎないよう、計画的に車検を受けるようにしてください。
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